TOP
Journal

【コンテストグランプリ店舗】「ホテルオークラ東京ベイ レストラン フォンタナ」の「Variedad Ajillo Neguro バラエティ 黒アヒージョ」

2023.3.2

酒場ライターのパリッコさんが、第1回【黒アヒージョ料理コンテスト】受賞店のメニューを実食レポート。今回は、見事グランプリを受賞した「ホテルオークラ東京ベイ レストラン フォンタナ」の「Variedad Ajillo Neguro バラエティ 黒アヒージョ」をご紹介します。

コンテストのグランプリ受賞店へ

飲食系のライターを生業にしているとはいえ、主な活動範囲は赤ちょうちん系の大衆酒場。格式高いホテルのレストランに足を運ぶ機会などめったにない。

ところが今回、【黒アヒージョ料理コンテスト】でグランプリ、及び準グランプリ受賞店をめぐり、実際に提供されている黒アヒージョを食べ歩くことになった。そのグランプリ店が、東京ディズニーリゾート内のホテル、「ホテルオークラ東京ベイ レストラン フォンタナ」。

というわけで若干、いや、若干どころではなく、足がガクガク震えそうになるほど緊張しながらも、お店へおじゃました。

海外映画でしか見たことのないような素敵な内装。白いクロスの敷かれた窓辺のテーブル席。そこからはホテルの広い中庭が見渡せ、気分はまるでヨーロッパ旅行だ。

テーブルの上に並べてあるカトラリーやナプキンのさわりかたを間違えでもしないかと、緊張感はぐんぐん高まる。が、スタッフさんがやってきてくれて、僕みたいな者に対してもとてもにこやかに、かつていねいに接してくれると、ずいぶん気持ちがリラックスしてきた。

今日はとにかく、黒アヒージョを楽しもう!

「Variedad Ajillo Neguro バラエティ 黒アヒージョ」

注文を伝え、白ワインのグラスをゆっくりと傾けながらしばし待っていると、アヒージョが到着。スキレットの下には固形燃料がセットされており、ぐつぐつの熱々だ。

アヒージョには、ホンビノス貝、落花生、マッシュルームなどを中心とした千葉県産の食材がたっぷり。もうひとつの皿には、ジャンボンブラン(ボイル仕立てのハム)、カスクート(バゲット)、ピカーダソース、わさび菜がのる。

これらを、一品のなかでコース仕立てのように3通りの食べかたで楽しむことができるのが、このアヒージョの特徴だそう。

まずはシンプルに、そのままで味わってみよう。

手もとの皿に食材を運べば、美しい一品料理になる。まろやかな味わいが特徴の「下総醤油」が、アヒージョにも関わらず和テイストに全体をまとめ、なにより、その味わいに引き立てられた食材たちの力強い旨味が衝撃的だ。

ぷりぷりと食べごたえ満点のホンビノス貝やマッシュルームのうまさには陶然とするが、その他の野菜たちも決して脇役ではない。とろとろに甘いかぶ、噛みしめると果汁あふれ出すトマト、それから、春菊の力強い香りがこんなにもアヒージョに合うのも発見だった。

さらなる多様性を感じながら

続いては、上質な肉の旨味がシンプルに味わえるボイル仕立てのハムである、ジャンボンブランをアヒージョに浸し、しゃぶしゃぶ風に。しっかりとした食感のハムが旨味たっぷりの油をまとってとろりとし、未体験の美味しさにもはや言葉も出ない……。

カスクートにはあらかじめ切りこみが入れてあるから、そこに好きな具材と、わさび菜やピカーダソースを挟んで、バゲットサンドとして楽しめる。どの具材とどの具材をのせてみようか? なんて迷うのが楽しいし、どれをのせても間違いないんだから安心だ。

驚いたのは、ピカーダソースの美味しさ。ピカーダソースとは、にんにく、パセリ、ナッツなどとオリーブオイルで作るスペインのソース。そのナッツを千葉県産の落花生に置き換えたこいつが、香ばしく味つけも絶妙で、単体でずっと食べていたいくらいなのだ。

アヒージョたった1皿で、まさにコース料理を食べたかのような満足感。老舗ホテルのレストランの、グランプリを受賞した逸品の、そして千葉県産食材の、圧倒的な実力に身をまかせ、ただ「うまっ!」を連呼するしかできない時間だった。

メニュー名
Variedad Ajillo Negro バラエティ 黒アヒージョ

料金
3,500円(税込)
数量限定

提供期間
3月17日(金)まで
※3日前までのご予約必須(ご予約はホテルオークラ東京ベイのHPより)

店名
ホテルオークラ東京ベイ レストラン フォンタナ

住所
千葉県浦安市舞浜1−8-10

アクセス
(電車で)ディズニーリゾートライン ベイサイド・ステーション駅から徒歩約5分
(車で)首都高速湾岸線利用「浦安出口」から約10分

SNSでシェアする
Journal

その他の記事