TOP
Journal

千葉の新名物「黒アヒージョ」の食材を探しに「勝浦朝市」へ

2022.12.23

酒場ライターのパリッコさんが、千葉県の各地をめぐりながら、新しい千葉の名物料理「黒アヒージョ」を、アウトドアで作って食べるシリーズ。第1回は準備編として、千葉県勝浦市の「勝浦朝市」を訪れます。

日本三大朝市のひとつ「勝浦朝市」

千葉県の南東部に位置し、外房の美しい海に面した勝浦市。豊かな自然に恵まれたこの地の、旬の食材を販売する露店がずらりと並ぶ「勝浦朝市」は、400年以上の歴史を誇り、日本三大朝市のひとつと言われている。

毎週水曜日を除く、朝6時から11時ごろまで、1日から15日までは「下本町朝市通り」で、16日から月末までは「仲本町朝市通り」で開催。勝手なイメージで週末のみの開催かと思っていたら、平日でも定休日以外は毎日開催されていると知り驚いた。

やはり土日は大変な活気になるようだが、僕が訪れた日は平日の朝早く。のんびりとした雰囲気ながら、それでもけっこうな数の露店が並び、千葉県産の魚介類や農産物はもちろん、手作りの惣菜や日用品、地元のパン屋の出店などもあって心が躍る。

さっそく、オリジナルの黒アヒージョ作りに使う食材を探しにいってみよう。

やはりまず目を引くのが魚介類だ。

まぐろやかつおの大きなさくに、いかにも新鮮そうなキンメダイやマダイ。そういう大物もあれば、肉厚のあじの干物やわかめなどの海藻類など、日々のおかずに食べたい食材も豊富。そしてどれもが、驚くほどにリーズナブルで、もうかたっぱしから買って帰りたくなる。

特に勝浦産の「極上黄金あじ」が、ざるにたっぷりとのって200円は驚いた。ものすごく欲しい。が、家が近所なわけでもないし、買って帰るわけにもいかない。悔しい……。そんな僕を横目に、地元の方と思われるお客さんが、次々とぴかぴかのあじを買ってゆく。今夜は焼いて、残りは煮付けにでもするのかな。いいな。

それにしても勝浦朝市、楽しいな……。

勝浦朝市は、決して観光客だけに向けた催しというわけではなく、あくまで地元民の生活に寄り添って、日々の営業を続けているようだった。実際、初対面のカメラマンさんと、「近所だったら毎日来ますよね!」と言い合った。

もちろん農産物も豊富で、とりわけ印象深かったのが、あるお店で出会った丸っこいレモン。女将さんがみかんの試食とともに、「はい、これも食べてみて」と、輪切りのレモンを渡してくれたのだ。え? レモンを、そのまま? と少し躊躇していると、女将さんはさも当たり前のことといった感じで「美味しいよ〜。いくらでも食べてね」と言う。意を決して口にほうりこんでみて驚いた。僕の知る一般的なレモンほど酸味が尖っておらず、華やかな香りだけがふわりと広がって鼻に抜ける。皮はほんのりと苦く、身はほのかに甘くすらあって、確かにそのまま食べても美味しいレモンだ。これ、アヒージョにいいかも!

というわけで、朝市通りを何往復もし、悩みに悩んで買った食材たちは以下。

・トロあじの干物
・干し海老
・わかめ
・メバチマグロのさく
・レモン
・小ねぎ
・ライ麦パン

次回は近くのキャンプ場に移動し、これらの食材を使って実際にアヒージョを作っていきます。

勝浦朝市

開催場所
毎月1日~15日(下本町朝市通り)
毎月16日~月末(仲本町通り)

アクセス
(電車で)JR 外房線勝浦駅から徒歩約10分
(車で)市原鶴舞ICから約40分

開催時間
6:30頃~11:00頃
※天候や仕入れにより異なることがあります。
※商品が売切れ次第、早終いするお店もありますので、ご了承ください。

定休日
毎週水曜日・元旦
※年末年始の営業については、12月28日(水)営業・1月4日(水)通常通りお休みとなりますのでご注意ください。

https://www.katsuura-kankou.net

SNSでシェアする
Journal

その他の記事